- 2019.02.23 Saturday
- 声にならない叫び
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いま私はモンゴルにいます。
1月から開始したドキュメンタリー番組を撮了して、
朝早い飛行機まで、ファンタグレープでひとり乾杯しています。
ビールを買ったけど栓抜きがなく、わずかに覚えたモンゴル語を駆使して頼む程飲みたいわけでもない。
大体モンゴル語のありがとうは「バイルラー」と難しくてすっと言葉が出てこない。
コーディネーターさんや出演者の方々、車輌さんの名前を覚えるので精一杯。
これから日本に帰って怒涛の編集作業に突入することを思うとしばし心の休憩。
この1年を振り返ると、仕事があることがとても嬉しかった。
仕事の内容も充実していて、美術や歴史、スポーツと周りにある世界に
必死にしがみついて期間内で表現したいことをどう遺すか悩み苦しんだ。
映像の仕事は生活と直結している部分があるのでいつも胃がギリギリしながら
自分の世界や脳内に沸き上がる映像を具現化する。
自分ひとりで作るわけではないので、関わった人たちの視点や言葉に向き合い
物語の主題を深く掘り下げながら作業をしていく。
いつになったら慣れるのかわからない作業をど緊張しながら乗り越えている。
向いてるかどうかとか、考えなくなった。
ただやり続けたほうが、誰にも何も求められない時間をやり過ごすよりいい。
ジェットコースターみたいな時間の渦の中で
自分の芯をぬるっとした内臓と共に生きている。
- | 小野さやか | 映画の宣伝配給 | 23:23 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |